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24h net TV

24時間ネットテレビ。

皆様ズのパラダイスさんが考案した、2日間まるまる(深夜の時間帯も含めて)音楽イベントやっちゃおうという、なんとも破天荒な、しかしアバンギャルドな企画である。

僕はとにかくこの企画が本当に好きだ。某〇〇ソニとか〇〇ロックとか色々な大規模フェスを含めたって、一番好きなフェスだ。

そこには企画者の努力の過程が見え、演者同士がつながっていく様子が見え、終わる頃にはとてつもない達成感を味わうことができるのだ。

唐突に話が変わるようだけど、人に手を差し伸べるという行為の裏に何か見返りを求めている気持ちがある場合、それは無償の愛とは言えない。

「親切にしてやったのに」、この言葉に含まれる「~やったのに」はもうそれだけでとても残念なトーンへと仕上げる力を持っている。

去年の話になるが、道端に40代くらいの男性が立っていた。僕は会社から自転車で帰宅する途中にその男性を見かけ、そこそこのスピードで走っていたのだが、向こうが遠目に見てもどうにも呼び止めようとしているようだったため、近づいて止まってみた。

「どうしました??」と尋ねると、

「近くの飯屋で飯食ってしまって、気づいたらうっかり一文無しになってしまいました。仕事の関係上、今日中に千葉の松戸まで帰らないといけないのです。どうかお金を貸していただけないでしょうか。これが名刺と自分の携帯番号です。明日には口座に振り込みます。」

おかしいかおかしくないかで言ったら、おかしい。どこがと言われればそんなに矛盾点はないかもしれないけれど、まあ金を渡したところで絶対に返ってこないことはなんとなく分かった。

分かったのだけど、僕はその人に「これで足りますか」と言って2000円ほど差し上げた。その人は僕に礼を言い、嬉しそうに去って行った。

次の日も、それ以降ももちろん金が振り込まれることはなかった。

そもそも返ってこないのが分かっていたのに何故その人に金を渡したか。返されることに対して1%も期待はしなかったし、その人に悪意があったかなんだかは知らないが、僕はただ「良いこと」をしたこという満足感を得たかったのだ。

しかし金が返ってこないことに気付いた時、舌打ちをし、いらついた。結局満足感なんて得られやしなかった。

なんとも嫌な気持ちになったのは、やはり「~してやったのに」という想いがあったからである。そんなことを思った自分に嫌気がした。

かなり前段ぶった話が長くなったが、24時間ネットテレビという企画は今の話とは全く違い、本当に無償の愛の塊のような企画なのである。ただ楽しい時間を共有したい一心でイベントが成立している。

僕にはこんなことはできやしない。自分ができないことをできてしまう人はやはり尊敬する。

他人任せな話だが、この企画が何年も何年も続くことを心から願っている。最高の時間をありがとう皆様ズ。

ぴよぴよーーーーん!d( 'Θ' )b


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